2008年12月10日水曜日

彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる




 読み終わった瞬間に思わずうなってしまった。面白い。面白すぎる。これは期待以上。楽しみに待ってたかいがあった。

 物語はどんどん進んでいき、秀麗はどんどん窮地に追い込まれていってます。清雅との関係も目が離せない。二人、すごく合ってるのにな~。。。上司である皇毅とのやりとりも笑えるし、じーんとくる。こうも感情が入ってしまうのは、今の人間関係や仕事上の地位は秀麗が一生懸命頑張って手に入れたものだからなんですよね。失敗もしつつ、馬鹿にされつつ、振り落とされつつ、それでも這い上がってきたからとても熱くなる。

 今まで張り巡らされてきた伏線が綺麗に回収されていっているのも見もの。謎が解けていく過程にはハッとさせられるし、謎が解けた瞬間にはニンマリさせられる。実にうまい。ラスト付近では冗談抜きでぐっときた。秀麗が頑張ってきたからこそ、このままああなってしまうのは無念だな……。

 それにしても劉輝は大丈夫なのか……??
 周囲の人たちがあれだけ策を張ってるのに、彼は何もしてない。ただ玉座に座っているだけの王。いてもいなくても大して問題じゃない。これから先、今の八方ふさがりを覆すことが彼にできるんでしょうか。もしそうなら、すごいけれども。 

 とにかく、秀麗の今後が気になります。彼女が夢を捨てなきゃいけないような事態になるのは辛すぎる。。。

 文句なしに怒涛の展開。『彩雲国物語』の読者でよかった!と思った一冊でした。

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