2008年12月20日土曜日
森に眠る魚
角田光代さんの作品を読むのはまだ3冊目(『Presents』『対岸の彼女』『森に眠る魚』)ですが、『対岸の彼女』に続き、この作品でも 知りたくなかった自分の中にもある汚い部分…”心の闇”や”弱さ”に気づかされてしまいました(笑)
題材となる事件を知っていたので、「事件を起こすのは登場人物の中の誰なんだろう???」と興味深くて、一気に読み進んでいきました。ところが、最後の最後まで全くわからない!!
登場人物達の全員が心の中に大きな闇や猜疑心・嫉妬心を持ち、その誰が事件を起こしたとしても不思議ではないのです。
タイミングが違えば誰でもが事件の犯人になり得る。本当に恐ろしい本でした。
心の揺れやすい人(私もそうです)に、是非読んで欲しいです。これから先、深い闇に陥ることがあるかもしれません。そんな時(葛藤しているのは自分だけじゃない)(誰だって皆同じなんだ)それに気が付けば、自分が苦しい時にも他人を思い遣ることができたり・踏みとどまれたりするのかもしれません。
嫌な事からは目をそらしにくいものですが、「撤退も勇気」です。
今いるステージで輝けない人でも、ステージを変えれば輝く事ができる。そういうことって多々あります。登場人物の全女性達の泣いている背中を抱きしめてあげたくなりました。
これから角田さんの作品を読破しようと思ってます。
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